■ 大陸移動 ■

求道士は尋ねた。
「隕石は他にどのような影響を与えていますか」

シュタイナーは答えた。
「30億年前の大隕石の落下が原因で、パノティア大陸は移動を始め、20億年前にローレンシア大陸に姿を変えた。10億年前になると再び大隕石がローレンシア大陸に落下してローレンシア大陸は分断され、ロディニア大陸が生まれた。ロドニア大陸の形成は、大きな生物につながる多細胞生物を登場させた。単細胞の細菌が合体して多細胞生物に変化するためには、やはり巨大隕石による精気が必要だったのである。大隕石によってロディニア大陸と周囲の海に第二次生物種の変革が引き起こされた。第二次生物種の変革がロディニア大陸に起こったとき、全ての生物種の祖先が誕生したのだ。

この単細胞から多細胞生物への変化は4億年の時を必要とした。パノチィア大陸、ローレンシア大陸には隕石による強い霊気エネルギーが残り、鉱物にも多様な種を誕生させたのである。」

「生物はどのように進化したのでしょう」

「化石をもとにした時代分類にそって生物の進化を説明しよう。
6億年前から2億5000万年前までを古生代と呼んでいる。古生代はさらに分類されて、6億年前から5億年前までのカンブリア紀、4億5000万年前から4億年前までのシルル紀、5億年前から3億5000万年前までのデボン紀、3億5000万年前から3億年前までの石炭紀、3億年前から2億5000万年前までのベルム紀に分類される。

6億年前のカンブリア紀にも再び大隕石が地球に落下した。

隕石は多細胞であっても原始的だった生物に、爆発的な進化を起こさせた。特に動物たちは、わずか1000万年の間に絶滅した種も含めて現在見ることのできるほとんど全ての生物種がこのときに誕生した。特に発展したのは軟体動物、腔腸動物、節足動物、環形動物などの無脊椎動物である。これを「カンブリア紀の大爆発」と呼ぶ。これが第三次生物種の大変革である。第三次生物種の大変革によって、以後に絶滅した種も含めて現在見られる様々な生物種がこの時期に登場した。

隕石の影響は陸地を変え、ロディニア大陸はゴンドワナ大陸、シベリア大陸、ローレンシア大陸、バルティカ大陸に分裂して大陸移動が始まった。大陸移動が終わるのに2億年が必要であった。

ゴンドワナ大陸は現在の南太平洋に形成された。ゴンドワナ大陸はパノチィア大陸よりもはるかに小さな大陸だが、現在のアフリカ、南アメリカ、インド、オーストラリア、南極、アラビア半島、マダガスカル島を含んだ大陸であった。
シルル紀には珊瑚や三葉虫が栄え、魚類や陸上動物が登場した。デボン紀は魚類が栄え、脊椎動物の原型が作られ、両生類も登場した。

石炭紀は大陸に裸子植物による大森林が作られた。大量の植物の堆積は鉱物に変化して現在の石炭層を形成している。ゴンドワナ大陸は北半球の低緯度地域から南極まで広がっていたが、石炭紀後期に落下した隕石の影響で、気温が長期的に低下し続けた。後期には、ゴンドワナ大陸は北上して、赤道付近にあったローラシア大陸と合体し、パンゲア大陸の一部となった。さらに数千万年後にはパンゲア大陸はシベリア大陸と合体し、地球上のほぼ全ての陸地が 1つの超大陸となったのである。

その後のベルム紀に爬虫類が栄えたが、ベルム紀後期には氷河期が出現したため多くの爬虫類は絶滅した。同じように多くの裸子植物も絶滅した。地球の寒冷化はパンゲア大陸に大規模な氷河を発達させた。

2億5000年前から6500年前までを中生代と呼ぶ。中生代は三畳紀、ジュラ紀、白亜紀に分類される。

三畳紀は2億5000年前から2億1200万年前で、動物の中では爬虫類の仲間である恐竜が登場した。マントルの地殻移動による火山活動も活発となった。獸形爬虫類である単弓類はこの時期にほとんど絶滅した。生き残ったのは哺乳類とわずかな小型爬虫類のみである。

三畳紀からジュラ紀になると恐竜が大型化して繁栄し、原始的な鳥類も誕生した。それまで森林を占めていた植物はシダやマツ、ソテツなどの祖先である裸子植物であったが、ジュラ紀には被子植物が登場した。ジュラ紀中期の1億8000万年前頃になると、パンゲア大陸は再びゴンドワナ大陸とローラシア大陸に分裂した。

その後、ゴンドワナ大陸は現在のアフリカ、南アメリカなどを含む西ゴンドワナ大陸と、南極、インド、オーストラリアを含む東ゴンドワナ大陸に分裂した」


サンスカラーの法理/水の惑星

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