進化とエントロピー

■ 進化とエントロピー ■

求道士は尋ねた。
「進化とはどのようなことでしょうか」

シュタイナーは答えた。
「進化とは時空のエネルギー密度を維持しつつ物質が継体変化することである。物理学の世界ではエントロピーを維持することと同じだ。エントロピーは乱雑さを意味する。物質やその変換されるエネルギーは常に拡散して一様になろうと行動する。拡散すると時空に凝集した生気を散逸させて真宇宙の法理にたいする悟りへの道を遠ざけてしまうのである。」

「鉱物にも死があるのですか」

「鉱物や生物は生気を維持しなければならない。鉱物は結晶の輝きを失った時、生物は死んだ時にエントロピーは急速に増大していく。エントロピーの増大は生物個体を維持していた複雑な有機化合物が単純な物質に変貌させる。そのとき、精気は個体の体から離れていく。しかし、生物個体が死ぬ直前に急激な霊気を発した場合は個体の体の時空にとどまる事がある。これは死後の精気として生きている同種生物に影響を与える場合がある。しかし、いずれは精気も時空の中に拡散してしまうのである。」


サンスカラーの法理/水の惑星

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