■ 新生代と人類の繁栄 ■
シュタイナーは話を続けた。
「その後、現代の第4紀に入った。第4紀はアフリカの最古の人類化石が出土した地層を年代測定して決めたものである。氷河期が終わり、大型哺乳類が絶滅した反面、人類は進化と繁栄を続けている。
なお、以前、最古の人類の化石は700万年前のサヘラントロプス・チャデンシスであるが、新たな1000万年前の化石が第3紀と第4紀の境を変える。
多くの人類学者は人類と猿などの霊長類が共通の祖先を持つとする進化論的定説を信じているが、進化論では人類の系統が誕生した謎を知ることは出来ない。人類と他の霊長類が第一次種の変革以降、共通の祖先を持っていないことを知るべきである。真実は10億年前のロディニア大陸と周囲の海に起こった第二次生物種の変革以来、人類と他の霊長類が異なった進化の道を歩んできたことなのである。」
求道士は質問した。
「人類は猿から分化したのではないのですか」
「人類最古の化石は700万年前のサヘラントロプス・チャデンシスが発見されるまで、エチオピアで発見された440万年前の化石が最古の類人猿の化石であるとしていた。これをラミドゥス猿人と呼んでいる。しかし、現在でも、類人猿から人類へ分かれる過程の化石は全く見つかっていない。遺伝子解析で DNAがほとんど類人猿と同じであっても、人類が他の類人猿が分岐して進化したものではないのだから化石が見つからないのは当然のことなのである。
また、生物学者や人類学者は人類が類人猿から原人、旧人、新人と進化してきたと考えているが、事実ではない。類人猿も人類も独自に進化を続けている。50万年以前は類人猿が大きな発展を遂げていたため、人類の化石が発見されるのが困難だからである。現在でも、類人猿から人類が進化したという系統の連鎖を示す証拠は何も発見されていない。
初めてのホモサピエンスと呼ばれるネアンデルタール人が30万年前に発展したが、新人と呼ばれる現在の人類が化石として確認されるのは15万年前のものである」
「私たちの現代人の祖先はどこで発見されたのですか」
「ミトコンドリアのDNA解析によって、現代人の系譜をさかのぼると15万年前にアフリカに存在した一人の女性の子孫であることがわかった。この女性を学者はミトコンドリアイヴと呼んでいる。ミトコンドリアイヴは精気を強く受けた一人で、ゆっくりと進化していた新人がミトコンドリアイブの登場によって現在の発展を実現した。このミトコンドリアイブが誕生した地は古代パンゲア大陸の中心部であった
多くの人類学者は人類と猿などの霊長類が共通の祖先を持つとする進化論的定説を信じているが、進化論では人類の系統が誕生した謎を知ることは出来ない。人類と他の霊長類が第一次種の変革以降、共通の祖先を持っていないことを知るべきである。真実は10億年前のロディニア大陸と周囲の海に起こった第二次生物種の変革以来、人類と他の霊長類が異なった進化の道を歩んできたことなのだ」
サンスカラーの法理/水の惑星
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