信仰と科学

■ 信仰と科学 ■

私たちは自身の感性を大切にして、妄信に陥らず、科学で説明できない分野が存在することを素直に認めることが大切です。科学的成果を受け入れながらも、深い思索を補完させることによって宇宙の真理や自然界の法則に迫ることが出来ます。

現代人、特に日本人の生活のなかで信仰が影響する場面はほとんどなくなりました。クリスマスや葬儀、地鎮祭など、形式的な行事が行われるだけとなりました。しかし、国際政治は信仰と無縁ではありません。ユダヤ教、キリスト教、イスラム、仏教、儒教など多彩な信仰の対立によって世界が動いています。

宗教とは何かを学ぶこともゆるぎない思想を構築するためには非常に重要です。「思想と科学」は代表的な宗教の本質を見極めます。

科学的思考や唯物論が主流となっている現代でも、古代から継承された宗教が多くの人々の心を捉えています。どんなに科学が発達しようとも科学では説明できない分野があります。生きることに悩んだ時、占いや予言、新興宗教に向かうのは科学や医学では解決できない領域があるからです。

科学が発達した現代でも信仰と宗教は消えることがありません。信仰を否定する唯物論では解決できない問題が確かに存在します。不確実な時代に生きる私たちに必要なことは、科学的思想と信仰との選択ではなく、それらの協調です。非科学的な信仰にも宇宙の根源的な原理に肉薄する主張があります。事象を探求するために科学的方法と思索や感性による方法は、相反するものではなく補足し合うものでなければなりません。

ある物理学者は「科学は信仰を必要としないし信仰も科学を必要としない」と言いました。しかし私たちは科学だけではなく感性と思索を必要とするのです。一般的な科学者は、科学的論理によって得るこことよりもさらに深い真理があることを理解していません。また、科学に満たされず宗教に関心を持った人々は、宗教が科学知識に反する原理主義的な教えから成り立っていることに落胆させられます。

しかし、ニュートンやアインシュタインのように偉大な科学者の多くは、宗教的な感覚を重視し、科学では説明できない形而上学的存在を認めていました。科学と信仰は対立するものではなく、補完し合うものなのです。


サンスカラーの法理/思想と科学

サンスカラーの法理
トップへ戻る
TOP