地球の誕生

■ 地球の誕生 ■

シュタイナーは話し始めた。
「50億年前、原始太陽の周囲を取り巻いていたガスや塵は重力によって集積し、始めに微小な惑星群が形成され、そうした微小惑星がより大きな惑星に衝突、合体することで現在の太陽系の惑星が作られた。

原始地球は珪酸塩と金属を多く含んだ岩石から形成されてた。原始地球の誕生後も微小な惑星による隕石雨が次々と地球に降り注ぎ、隕石に含まれていた水分が水蒸気として蓄積されて地球に大気が作られた。

微小惑星の熱エネルギーは宇宙に放出されていたが、大気によって熱の放射が妨げられると地球の温度はさらに上昇し、岩石を融解させ、マグマの海を作った。マグマの海の底には鉄などの金属が沈み、岩石は表面に分布した。

45億年前、現在の火星とほぼ同じ大きさの惑星が地球に衝突し、その惑星と地球マントルの一部から月が作られた。惑星の衝突のエネルギーは地球を融解し、核とマントルを形成した。ナトリウム、珪素、塩素、カリウムなどの原子は岩石と融和してマントルに留まったが、核には鉄などの重い金属が集まった。そして、マントルとマグマが分離し、マグマの冷却に伴い水蒸気や炭酸ガスが表面にたまって大気と海が出来たのである。

その頃から生命の源となる有機化合物を含んだ炭素質コンドライトの隕石が数多く地球に落ちてきた」


サンスカラーの法理/水の惑星

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